一般社団法人 地域社会継続研究所 Community Emergency Management Institute Japan (CEMIJ) 

一般社団法人 地域社会継続研究所は、2012年12月に登記、新設された公益を目的とする団体です。災害に強いまちづくりのために、内外で災害対応に関する研究や実践活動を行います。特に、市民と大学や行政との協力、また、地域における共助を通じた災害対応について、今後提案やアイディアを国際協力活動などを通じて広く普及します。海外のパートナー団体や支部とネットワークし、世界の英知を共有します。本ブログはCEMIJ活動を広報するものです。 事務局:375-0012 群馬県藤岡市下戸塚374-1 代表理事 中山 友紀(090-1790-1841)emergency_management360@cemij.org    / communityemergencymanagement@gmail.com

2013年04月

フィリピン国緊急車両安全運行マネージメント・プログラム Emergency Vehicle Safety & Management (EVSM) Program in Bacolod, Philippines

Driving an emergency vehicle does require a special attention to safety of everyone and care 
of equipment we use on daily basis. CEMIJ conducted a short but intensive EVSM program in collaboration with the Amity Public Safety Academy in 
Bacolod city in 
October 2012
. The training program
was 
designed to provide (1) concept of an emergency vehicle safety operations, 
(2) emergency 
defensive driving techniques
, and (3) emergency vehicle
maintenance and management.
 We focused on an ambulance operation safety which 
usually requires more comfortable but prompt transportation
of a critical patient. We tend to consider a speed as an important determinant 
for patient's survival but we also need to carefully examine
the way a patient is transported such as excess vibration and roughness of 
ambulance movement in general. C EMIJ dispatched 2 experts to
conduct the training and the Amity Public Safety Academy provided 2 instructors
to implement a team-teaching style theory overview and practices.
Lecture 1201210月に、CEMIJメンバーとバコロド市にあるAmity Public Safety Academy(公共の安全に係る職員のための複合的訓練アカデミー)の共同で、緊急車両の安全運行と車両保守管理に関する短期集中型の訓練を実施しました。2名のCEMIJメンバーが専門家として参加し、現地アカデミーからはFEMAでの訓練を有するアカデミー教官と他の指導員の計4名でチームティーチング法を使って、座学と実技訓練をしました。
(写真:CEMIJメンバーによる講義)

途上国では、特に緊急車両の運行においてスピーディさを重要視する傾向があり、CEMIJメンバーが活動する他の国々でも同様ですが、緊急車両が事故を起こすと言った課題が頻繁に発生している事実があります。人々の生命と財産を守る活動を迅速に実施するために、急いで現場へ行く思考は理解ができますが、臨場途上で緊急車両が事故を起こしてしまえば、結局人々の生命や財産を守ることもできません。今般は特に、長距離でしかも悪路を走行する傾向が高い救急自動車にフォーカスを置き、(1)緊急車両安全運行の原論、(2)安全運行に必要なテクニック、(3)車両の保守管理手法などの訓練を行いました。また、救急車走行中に発生する患者さんに及ぶ振動がどの程度発生するのかなどを特殊機器を用いて計測するなど、科学的に振動について理解する努力も行われました。
lec 7
参加者は、保健省地方局救急担当者、内務省火災制御局消防官、バコロド市アミティ消防団幹部など13名でした。この訓練は、3回を1クールとして実施し、最終的に指導員を養成します。同訓練活動にご興味がある方、もしくは指導員としてボランティアにて協力できる有志は、お気軽にご連絡ください。担当メンバーメールアドレス:mendocino360@yahoo.co.jp
(写真:誘導レッスン)

Lec 6(写真:走行訓練後の評価 post-driving lesson evaluation







Lec 8


(写真:第1部修了証授与 certificate giving out)

Presentation at the Amity Volunteer Fire Brigade (Lessons from the Great East Japan Earthquake of 3/11)バコロド市消防団における東日本大震災で学んだ苦い経験をシェア

Many of the CEMIJ members had responded to the devastating earthquake, followed by the Tsunami on March 11, 2011 in Japan. As part of sharing information activities of emergency management approaches, a presentation was provided at the Amity Volunteer Fire Brigade in Feb. 2012 in Bacolod City, Philippines. The presentation covered the bitter lessons learned from actual responses made by our members in the 3/11 Tsunami, and discussed regarding the role that community members should play in helping each other in the first 72 hours of an impact until a formal support arrvies.

私たちの団体のメンバーは、2011年3月11日発生した東日本大震災において、各所属する機関や団体そして個人としてさまざまな協力活動を実施してきました。それらの現場経験から得た苦い経験や学んだことを、世界の連携団体とシェアするため、2012年2月にフィリピン国ネグロス島で発生した地震災害での調査実施中に、地域の防災リーダーであるバコロド市消防団メンバーに対して、プレゼンテーションを実施しました。そこでは、地震の後に発生した津波がどのような破壊力を持っていたのか、公助として実施された活動の内容や災害発生直後72時間程度の間での住民同士の共助などについて報告をしました。

ネグロス島は日本と同様海で囲まれており、2012年2月に発生した地震では、若干であるものの津波が発生しました。被災された人々にインタビューを実施した際、「日本で発生した津波のニュースを昨年見たからこそ、地震発生後すぐに高台へ上がった。」という声を沢山聞きました。

今後も、CEMIJは連携する団体やその地域に住む住民グループなどへも、東日本大震災で得た苦い経験を伝授し、それらの情報を地域防災・減災や地域社会継続に役立ててもらうよう継続して世界で活動します。

(写真: CEMIJメンバーによる震災対応に関する情報シェアの模様)
Short seesion at Bacolod city, Philipines Feb 2012

Earthquake of the Negros Island, Philippines フィリピン国ネグロス島地震災害に関する調査

On February 6, 2012, Magnitude 6.9 earthquake occurred at the south eastern part of Negros Island, Philippines and brought structural damages in the area of sea shore and number of landslides in its vicinity approximately 34 km stretch of north to south. 56 people were confirmed deceased and 42 people were missing at the time of an author’s visit in February 24, 2012. Descriptive study was conducted by the member of CEMIJ through series of interviews, site visits and participation in the relief operations administered by the Amity Volunteer Fire Brigade of Bacolod City, in Negros Island and literature review. The report will be produced that focuses on describing the functionality of an incident command system (ICS) utilized by the first responders and relief operators at one of the severely affected areas, Guihulngan City as well as its implication for effective primary response operations in the disaster such as one in the Japanese 3/11.


201226日午前1149分、フィリピン国ネグロス島Negros Oriental県でマグネチュード6.9の地震が発生(USGS 2012)し、特に島の南東沿岸部おおよそ南北34kmに渡り建物や橋、病院を含む社会インフラの倒壊、地すべりや電気、飲料水供給の停止などライフラインを含む被害が発生しました(Amity Vol. Fire Brigade 2012)。比国政府は、災害時における即応諸行動の総合調整を行うNational Disaster Risk Reduction and Management Council[1](以下「NDRRMC」)や市町村役場を介し、地震発生後の午後1231分までには避難指示を伴わない津波警報を発令しました。Negros Oriental県やCebu島西岸部では若干なるも海面の上昇が確認されました(NDRRMC 2012)

CEMIJでは、現地にメンバーを2012年2月20日から7日間派遣して、比国地方の発災直後における初動対応行動と救援活動を統括する
Incident Commandがどのように実施されたかを以下の2点について即断的に調査しました。(1)発展途上国とは言え、火山噴火やサイクロンを含む自然災害多発国である比国では、初動対応行動の効率化を目的とした国際的にも認知され欧米諸国では災害時常用されている「Incident Command System (ICS)[2]」の概念を取り入れるなど具体的な改善の試みが行われてきました。その導入状況の確認を行いました。(2)2011311日に発生した東日本大地震後、日本でも災害初動対応の機能強化などソフト分野を含むホリスティックな防災体制の整備が叫ばれている中、その参考になりうる活動の発掘を行いました。詳細は後ほど報告します。


[1] 比国政府の大統領直轄の指揮下の災害対応機関で、被災地にて必要な初動対応を被災した地方自治の首長とともに行う上で、地域にある全ての利用可能な資源を活用し、その総合調整や指揮を行う権限有する機関。

[2]本稿で意味するICSは、全ての即応行動を1つの包括的対応活動としてまとめ1つの指揮下で総合統括調整が災害現場に近い場所で行なわれる体制を示す。よって、被災地が必要としている様々な種類の支援を一括で効率的そして迅速に実施可能とするためにフレームワークとして作られたマネージメントツール、もしくはテンプレートである。ICS体制では、状況に応じ活動自体の内容やICSの実施体制には柔軟性と現場での裁量権を与えるものの、各機関の上位部局が保有する指揮権をある意味災害対策本部に特定なる期間の移譲を促進し、機関ごとの縦割りの縄張りを可能な限り取り除き、被災地にて収集された生の情報によって優先、選別された必要な即応行動をさまざまな機能を有する各種部隊を活用し1つの指揮系統の中で複合的に運用し対応を行うものである。現場で必要とされる各種初動ならびに増強部隊は、所属先に囚われず現場に開設されたコマンド体制下に次々と入り、1人の総括責任者の指揮とのその指揮下で行動する各部門の責任者を通じて各活動が行われる。


(写真:被害を受けた建物の状況 調査時に撮影)(写真:救援物資の配給場所に待つ被災者の方々)
Church structure was destoryed       CIMG6900
     
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